糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症により目の奥の網膜がダメになる病気です。予備軍も含めると2,000万人といわれる糖尿病の患者数の多さもあって、糖尿病網膜症は緑内障とともに成人してから失明の大きな原因疾患となっています。
糖尿病には、のどが渇く、多尿などの症状がありますが、これらは血糖値がかなり高くならないと現われません。血糖値が多少高い程度の状態では自覚症状はほとんどないために、糖尿病を治療しないでいる人が少なくありませんが、合併症はからだの中で確実に発症・進行しているのです。 糖尿病の眼の合併症は網膜症以外に、白内障をはじめ、さまざまな病気があります。
糖尿病網膜症の初期から中期では、自覚症状がほとんどありません。 病気が進んで後期になると、視力が落ちたのが自分でもわかりますが、その頃には網膜が、かなりいたんでいるので、失明に近い状態になってしまうことがあります。
治療の基本は糖尿病の血糖コントロールになります。